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特別支援教育

社会適応スキル検査

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ASA旭出式社会適応スキル検査」が日本文化科学社から昨年出版されました。

編者である旭出学園教育研究所は新版S-M社会生活能力検査を重度障害児や早期教育のニーズに対応させて1980年に開発していますが、30年を経て生活様式の変化や社会情勢との乖離が目立つようになってきたこと、また、発達障害児の社会適応に関する問題がクローズアップされてきたことなどから、より年齢の高い発達障害児をも対象とした新しい指標を開発することとなったそうです。

「社会適応スキル」はAAMR(米国精神遅滞協会2002)にならって「日常生活において機能するために人々が学習した、概念的、社会的および実用的なスキルの集合体」と定義され、言語スキル、日常生活スキル、社会生活スキル、対人関係スキルの4つの下位スキルと、32の下位領域に分けて測定ができるように構成されています。

A言語スキル
   指示理解、聞く、口頭での質問、経験を話す、拒否・要求、
   自分について話す、質問に答える、読む、書く
B日常生活スキル
   みだしなみ、健康管理、掃除片付け、食事の準備と片付け、衣類の手入れ
C社会生活スキル  
   家での安全、電話・FAXなど、外での安全、お金の理解と管理、
   困難な状況の対応、情報収集、集団参加、環境の変化への対応
D対人関係スキル
   他者への関心・共感、会話コミュニケーション、交友関係、協力的関係、
   きまりを守る、集団遊びのルールを守る、礼儀、気遣い、感情や行動のコントロール

項目の選択にあたってはVineland Adaptive Behavior Scale(1985)や新版SーM社会生活能力検査などが参考にされたようですが、日本の文化に合わせて社会適応上重要と思われるような項目がシンプルにまとめられていると思います。

中学や高校でも利用できるという反面、重度低年齢の項目は少し粗くなっています。
この点に関しては、新版SーM社会生活能力検査をそのまま使用するとよいようです。

目安としては発達年齢3歳以上とのことですので、クリニックでは年長児から使用することにし、必要に応じて新版S-M検査を併用することにしました。

教育心理学研究第59巻3号(2011年9月)にはこの尺度の作成過程とともに、ADHDの事例が紹介されていますが、IQの遅れがないが社会適応スキル検査ではSQが54未満となるという乖離が明確に示されています。

臨床現場ではこのようなケースの場合、手帳が取得できない、社会的支援が与えられないなどの不利益を被ることが多いのですが、社会不適応に対する客観的なエビデンスを示すことができるという点でこのような指標が開発されたことの意義は大変大きいと思います。

ぜひ、学校現場だけでなく、就労支援の現場などでも活用していただきたいと思います。




追伸:この検査の作成には、元クリニックのスタッフでもある作新大学の故服部美佳子さんがご尽力されました。今でもその優しい笑顔を忘れることはできません。思いを受け継ぎ大切に使わせていただきます。

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